対応科目理科の化学式について

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対応科目理科の化学式について

小学生と中学生の対応科目理科の欄には、ある化学式の画像を使用しています。

理科の指導
対応科目理科の画像

小学生や中学1年生にとっては何が書いてあるのかさっぱりだと思います。

全くわからないような人でもわかるように、簡単に説明していきますね。

化学式とは

この画像にはある化学式が書かれています。

化学式というのは、様々な物がいろいろな操作を受けて、変化した様子を、わかりやすいように記号にまとめたものです。

例えば、木に火をつけると、燃えて煙が出て灰になってしまいますね。これを化学式に表してみたいと思います。

木は炭素という物質でできています。そして、空気中には酸素という物質があります。この炭素と酸素が反応している間、木が燃えています。木は酸素が無ければ燃やすことができません。空気中の酸素を利用して燃え、最終的に灰となります。

木が燃えている間、炭素と酸素が反応して、二酸化炭素という物質を出しています。二酸化炭素はたくさんの人が聞いたことがあると思います。二酸化炭素についてはまた別の機会に紹介しますね。

木に含まれている炭素は「C」と表すことができます。これを元素記号というのですが、化学式はこの元素記号で書いています。酸素は「O」、二酸化炭素は「CO2」と表します。

炭素と酸素が合わさって、二酸化炭素を作り上げますから、その式は

C+O2=CO2となります。記号の横の数字は数を表すのですが、詳しくは中学校で学習しましょう。

このように、いろいろな物の化学変化をわかりやすいように表したのが化学式です。

化学式がわかったと思いますので、内容の紹介に移ります。

ハーバーボッシュ法

画像の化学式はハーバーボッシュ法を表しています。

ハーバーボッシュ法というのは、簡単に言ってしまうと、アンモニアという物質を作る方法を表しています。

画像の化学式はメタンから抽出した水素と空気中の窒素を反応させてアンモニアを生成する手順を化学式に表しています。中学2年生になったらどういう意味なのかわかると思います。

このハーバーボッシュ法は20世紀最大の発見とも言われます。

アンモニアはツンとするにおいがする有毒な気体のことですが、人間も体の中で作っています。このアンモニアは肥料の原料になるため、このハーバーボッシュ法が非常に重要な発見でした。

そして、その材料が空気であるということも20世紀最大の発見というわれる所以です。

このハーバーボッシュ法が見つかったことで、簡単に言ってしまえば、空気から肥料を作り、たくさんの食物(植物)を育てることができるようになったのです。

たくさんの植物を作ることができるようになり、それに伴って人間もたくさん増加していきました。現代の人口で食べていけるのは、このハーバーボッシュ法が見つかったからといっても過言ではありません。

しかし、この多くの人の生活を豊かにしたハーバーボッシュ法ですが、負の側面も併せ持ちました。

火薬としての使い道

ハーバーボッシュ法によって作られるアンモニアから火薬を作ることもできます。

ハーバーボッシュ法の発見により、食べ物が十分にできるようになった一方で、火薬を作るために使われるようになり、戦争ではたくさんの武器に使用されました。

多くの人の生命を支える発見でもあり、多くの人の命を奪う発見でもありました。

第一次世界大戦や第二次世界大戦で、多くの人の命が奪われる結果になったのも、このハーバーボッシュ法が発見されたからとも言えます。

大切なこと

ハーバーボッシュ法の例からわかる通り、人類は様々な発見をしてきました。しかし、それが悲惨な結果をもたらしたことは少なくありません。原子爆弾も非常にわかりやすい例です。

化学が発達することによって、様々なことができるようになり豊かにできる一方で、さらに凄惨な結果を生み出すこともできてしまいます。

人類にとって最も必要なのは、正しい判断をするための学問だと私は思います。何が良いことで、何が悪いことなのか、明確に示すことができる人はほとんどいないのではないでしょうか。

どうしてお肉は食べているのに、人間を殺害してはいけないのか、説明できるでしょうか。

どうしてものを盗んではいけないのか、どうして悪口を言ってはいけないのか、どうして怠けてはいけないのか、明確な理由をもって人に教えられるほど理解できている人は少ないと思います。

これがキチンと説明できる大人は非常に立派な方だと思います。

学校ではこれを教えている学問として、道徳や倫理の授業があります。しかし、いい加減なものになってしまっているのが現状です。内容も真に迫った内容ではなく、曖昧な内容がほとんどというような印象です。

人類全体でも、個人個人でも過ちを犯さないため、善悪の判断の基準となる学問は、非常に大切です。

やっていいことと悪いこともわからないような大人がたくさんいるから、悲惨な戦争や差別、虐殺など、様々な問題のある社会となってしまっています。国語や算数、理科、社会、英語より、人間として生きていくために必要な学問だと思います。

身近なところから、少しずつ善悪の判断ができる人間を育てていきたいと思います。

少しずつではありますが、善悪についても投稿していこうと思いますので、是非参考にして頂けたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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